
2023年2月にウクライナの方々にメンタルヘルスアンケートを実施したところ、何らかのストレスケアを行う必要があるという基準を超えた高い数値であり、中でも神経過敏等の過覚醒が高い結果となりました。自由記述においても週末の小旅行や自然の中でのリラックスを希望する方が6割以上いることから、今のウクライナ避難民にとって、自律神経のバランスを整え、心と身体を整えるために、自然や動物とのかかわりを行っていくことは効果的であると言えます。
また、オデッサから避難をして来られたご家族は、戦争が始まってからオデッサの海に入れなくなり寂しいという声もいただいていたこともあり、夏休みの企画として、海で過ごすネイチャーセラピーで、波の音や海風の感触などでリラックスを促進し、心身の健康をサポートします。また、海での様々なアクティビティにより、人と人との交流やリフレッシュを図ります。
今回は、在日ウクライナ人による、日本の海での遊び方を教えました。
実施にあたっては、日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受け行いました。
◆11:00小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅集合



みんなで海岸まで歩きました
◆11:30開始
代表から開会の挨拶のあとは、バーベキューをしながらコミュニケーションタイム


◆ビーチフラッグ・スイカ割りをしたり、海を満喫






◆まとめ
ウクライナでは夏休みに海に行く方も多いそうですが、日本に来てから海に行けていないということもあり、海水浴をしていた方もたくさんいらっしゃいました。また、子どもたちはビーチフラッグやスイカ割などを楽しんでいました。
波の音や磯の香、潮風を感じながら、海で過ごす時間が気持ちをリラックスさせてくれたことと思います。夜眠れないという方も多いので、心地いい疲れの中で、過覚醒状態を和らげゆっくり眠ることができたのではないかと思います。交流会が終わったあとも、もう少し海で泳ぎたいと残られた方もおり、ウクライナの方にとって、海で過ごす時間がとても大切であることも伺えました。
主催:
特定非営利活動法人ヒューマン・アニマル・インタラクション協会一般社団法人全国心理業連合会(全心連)ウクライナ「心のケア」交流センター
場所:海の家Ao×shiro (うみのいえ あおとしろ)(神奈川県藤沢市片瀬海岸2)
対象:ウクライナからの避難民の方
担当:ウクライナ避難民・日本人ボランティア
参加人数:86名(ボランティアスタッフ含む)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
助成:公益財団法人 日本財団
協力:株式会社アイディアヒューマンサポートサービス