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実施レポート 2023/3/30-3/31ウクライナ避難民に対する伊豆でのネイチャーセラピー 第2弾

 2023年1月22日、伊豆でのネイチャーセラピーは神奈川・小田原でのサドルバック牧場アニマルセラピー的かかわり活動(T.A.A.A.)の時と同じように、実はたくさんのウクライナ避難民の方が希望されていました。一般社団法人全国心理業連合会(全心連)が行ったウクライナの方々へのメンタルヘルスアンケートの結果から、過覚醒状態への対応が必要であることが明らかになったため、関西では京都、関東では伊豆への小旅行を行い、日本の春の風景を眺め、心も身体もゆったりできる機会を設けることになりました。

 1月の時と同様、今回も大変たくさんの方が希望されましたが、宿泊先の関係もあり、限られた人数での実施となりました。主に秋以降に日本に避難されてきた方や、一人で避難されている方を対象とし、日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの助成をいただき実施しました。

◆1日目 11:30 品川駅集合

全員、無事集合!初めて私たちの心のケアの催しに参加される方もいらっしゃいました。


◆1日目 14:15 伊豆高原駅到着

駅のお店で昼食、「お店を出るときはどう挨拶するの?」という質問もあり、みんなで「ごちそうさまでした!」を店員さんに。伊豆高原赤沢温泉郷へ移動して、夕食までゆったりと自由時間を過ごしました。散歩、森林浴、温泉などで、少しずつ神経が休まり、心が穏やかになっていきます。


1日目 19:30 夕食交流会

すっかり打ち解けつつありましたが、改めて自己紹介。お一人おひとりの体験や、日本でやりたいことなどお聴きすることができました。「このお料理は何?」「どうやって食べるの」など、初チャレンジの方も多かったようです。


夕食交流会の後は、みんなで記念写真。いい笑顔です。


◆2日目 自由時間

みんなで朝食をとった後は、自由時間。前回好評だったテニスは、ミニゲーム形式で楽しみました。また、伊豆高原の先にある滝を見に行きます!というウクライナ避難民の方もいらっしゃいました。桜を見たり、ゆったり散歩したりして、心と身体をリフレッシュすることができたようです。


◆まとめ

戦争体験はあまりにも壮絶であるがゆえに、五感を閉じることにより自分を守ろうとする身体の反応が起きやすくなります。いろいろなことを感じるとつらくなるからです。日本に避難し、安全な場所に来たことが頭ではわかっていながらも、閉ざした感覚がすぐには戻らないこともあり、ウクライナ避難民の方にとってはその状態が続くことで、自分はおかしくなってしまったのだろうか、と悩んでしまうこともあります。

木々の香り、風の音、美しい風景、食事、温泉で身体がぽかぽかしてくる・・・このような体験を通した自然の中でのネイチャーセラピーは、閉ざしてしまった感覚を少しずつ開いていくことができ、身体と心を整えてくれます。そして、この小旅行をご一緒した方々とのコミュニケーションにより、つながりができることで、自分はひとりじゃないんだという思いを持つことができます。

今回は1泊2日だったこともあり、参加者同士、また私たちスタッフや心理カウンセラーとのかかわりも多く持つことができました。ウクライナ避難民の方々からは、リフレッシュできた、いろんな人と話ができた、楽しかったなど、たくさんの声をいただきました。今後も、ネイチャーセラピーやT.A.A.A.を通して、ウクライナ避難民の方々に寄り添い、必要とされる心のケアを行って参ります。



主催:

特定非営利活動法人ヒューマン・アニマル・インタラクション協会(H.A.I.協会)

一般社団法人全国心理業連合会(全心連)ウクライナ「心のケア」交流センター


場所:伊豆高原赤沢温泉郷(静岡県伊東市赤沢字浮山163-1)

対象:ウクライナからの避難民の方

担当:ウクライナ「心のケア」交流センター在日ウクライナ人スタッフ、全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)ボランティアスタッフ

参加人数:13名

----- 本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。 後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会 助成:公益財団法人日本財団 協力:株式会社アイディアヒューマンサポートサービス


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